「コード不要」で始める、お問い合わせフォームサービス徹底比較

Webサイトを開設したはいいものの、「お問い合わせフォームをどう設置すればいいんだろう?」と悩んでいませんか?。

専門的な知識が必要なコーディング(HTMLやCSS)は難しいし、無料で使えるツール(Googleフォームなど)を試してみたけれど、どうにも使い勝手が悪くて困っている、という小さな会社のオーナー様は多いはずです。Googleフォームは手軽で便利な反面、デザインの自由度が低かったり、自動返信などのビジネスで必要な機能が不足していると感じるかもしれません。

しかし、ご安心ください。現代の「メールフォーム作成ツール」は、プログラミングの知識が一切不要で、用意されたテンプレートを選び、指定のコードをコピー&ペーストするだけで、簡単に、そして安全にフォームを設置できます。

この比較記事では、特に「操作のシンプルさ」と「業務効率化」に焦点を当てた、おすすめのメールフォームサービスをご紹介します。


目次

1.おすすめメールフォームサービス5選

フォーム作成ツールを利用すれば、マウス操作(ドラッグ&ドロップなど)だけで簡単にフォームを作成でき、自社サイトへの埋め込みコードも自動生成されます。これにより、エンジニアに依頼する時間やコストを削減できるだけでなく、個人情報を取り扱う上で必須となるセキュリティ対策(SSL暗号化やスパム対策)も標準で備わっているため、安心して利用できます。

ここからは、特に使い勝手が良く、中小企業のオーナー様に最適なサービスを5つご紹介します。

Defform (デフフォーム):AIが本当に必要な問い合わせを自動判別

Defform(デフフォーム)は、問い合わせフォーム経由で届く営業メールやスパムメールを、AIが自動でフィルタリングすることに特化したサービスです。

Webサイトの問い合わせフォームには、本当に重要なお客様からのメッセージに紛れて、大量の営業メールや迷惑メールが届きがちです。その精査に毎日時間を取られ、本業に集中できないというお悩みを解決します。最新のAI技術により、メールの内容や送信者情報、文章パターンなどを総合的に分析し、機械学習により営業メールの特徴を学習して自動判別を行います。

既存のWebサイトの問い合わせフォームにもHTMLコードの追加やAPIの設定だけで、わずか5分程度で簡単に導入可能です。設定後は、重要な問い合わせのみを優先通知し、営業メールは自動でフィルタリングされます。

  • 特色: AIが営業メール・スパムメールを自動で振り分け、本当に重要なお客様からのメッセージだけを確実にお届け
  • 料金: 登録無料。AI判定が30通/月以下であれば永年無料で利用可能。
  • 導入のしやすさ: 既存フォームにわずか5分程度で設定完了(HTMLコードの追加など)。

formrun (フォームラン):デザイン性・顧客管理機能が充実

formrun(フォームラン)は、フォームの作成から、入力された情報に対する問い合わせ対応の進捗管理までをワンストップで行えるフォーム作成ツールです。

コーディング知識不要で、ドラッグ&ドロップ操作により、デザイン性・機能性に優れたフォームを簡単に作成できます。用途・業界別に100種類以上(または120種類以上)の豊富なテンプレートが用意されているため、自社のイメージに合ったフォームをすぐに用意できます。

また、フォームからのお問い合わせ内容を「未対応」「対応中」「対応済み」といったステータスに分けてカンバン方式で管理できる顧客管理機能が特徴です。これにより、対応漏れや重複を防ぎ、対応状況を見える化できます。SSL暗号化通信の採用、ISO 27001 (ISMS)認証の取得など、法人レベルのセキュリティ体制を整えており、安心して利用できます。

  • 特色: 120種類以上のテンプレートでデザイン性の高いフォームがノーコードで作成可能。カンバン形式の顧客管理機能で問い合わせ対応を効率化。
  • 料金: フォーム作成は永久に無料利用可能(FREEプラン)。
  • 導入のしやすさ: 専用の埋め込みコードを自動発行し、サイトに貼り付けるだけで設置完了。

FormBridge (フォームブリッジ):kintone連携を検討するなら

FormBridge(フォームブリッジ)は、サイボウズのkintone(キントーン)との連携に特化したWebフォーム作成ツールです。

プログラミングの知識がなくてもマウス操作のみでフォームを作成でき、問い合わせやアンケートの回答がある度に、データが自動的にkintoneに保存されます。これにより、手作業でkintoneへ情報を転記する手間がなくなり、業務効率が大幅に向上します。

基本的なフォーム機能に加えて、回答内容に応じて次の質問を変える条件分岐や、複数ページにまたがるステップフォームなど、高度なフォームも簡単に作成できます。

  • 特色: kintoneに外部から入力できるWebフォームを作成し、データが自動保存される。フォームの数はどのコースでも無制限に作成可能。
  • 料金: 30日間無料お試し期間あり(何度でも利用可能)。有料コースは月額7,000円(ライト)から。
  • 導入のしやすさ: ドラッグ&ドロップで約5分で公開フォームを作成可能。

フォームメーラー (Form Mailer):直感的な操作で実績豊富

フォームメーラーは、延べ40万ユーザー以上に利用されている、実績豊富なSaaS型サービスです。個人利用から大企業、官公庁まで幅広い利用実績があります。

ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、誰でも簡単にフォームを作成できます。無料版(Freeプラン)から利用可能で、SSL暗号化通信やパスワード制限など、セキュリティ対策にも対応しています。プライバシーマークも取得しています。

有料プランでは、フォーム作成だけでなく、ランディングページ(LP)の作成もできるため、キャンペーンやイベント告知ページを迅速に作りたいオーナー様にもおすすめです。

  • 特色: 延べ40万ユーザーの利用実績。直感的なドラッグ&ドロップ操作で簡単に作成可能。
  • 料金: Freeプランあり。有料プランは月額1,485円(Pro)から。
  • 導入のしやすさ: 最短30分でフォーム作成から公開まで完了できる。

Tayori (タヨリ):フォーム以外もまとめて管理したいなら

Tayori(タヨリ)は、フォーム作成機能に加えて、FAQ(よくある質問)ページ、チャット、アンケートの4つの基本機能を備えたクラウド情報整理ツールです。アカウント数は2021年12月時点で5万アカウントに到達しています。

直感的に使える編集画面で、豊富なテンプレートから自社に合ったデザインに簡単にカスタマイズできます。これにより、Webサイトの雰囲気と統一感のあるフォームを設置できます。

フォームで受け付けた問い合わせは管理画面でステータス管理が可能であり、問い合わせ対応を一元化し、業務効率化をサポートします。フリープランから利用可能ですが、無料プランでは利用ユーザーが1名に限定されます。

  • 特色: フォームに加え、FAQ、チャット、アンケート機能も統合。顧客対応情報を一元管理できる。
  • 料金: フリープランから利用可能(利用ユーザー1名)。
  • 導入のしやすさ: 編集画面は直感的に使え、テンプレートからのカスタマイズも容易。

2.ビジネスでフォームを選ぶ際の3つの重要ポイント

Webフォーム作成ツールは、単にコードを埋め込んで設置すれば終わり、というものではありません。お客様からの重要な情報を受け取る窓口として、ビジネスを円滑にするために、以下の3つのポイントを意識してツールを選びましょう。

1. セキュリティ対策と迷惑メール対策は万全か

フォームは氏名や連絡先といった個人情報を扱う重要な接点です。そのため、セキュリティ対策が最も重要になります。データが盗聴・改ざんされないためのSSL暗号化通信への対応は必須です。

また、悪意のあるボットや営業メールから解放されるスパム・迷惑メール対策機能があるか確認しましょう。例えば、DefformのようにAIが営業メールを自動判別する機能や、formrunのように公的な認証(ISO 27001など)を取得しているか、といった点をチェックすると安心です。適切なセキュリティ対策を行わない場合、不正アクセスや情報漏洩、データ消失などのリスクが発生します。

2. ノーコードでサイトデザインに合わせられるか

フォームのデザインが自社サイトの雰囲気と合っていないと、ユーザーに違和感を与え、ブランドイメージの一貫性を損なう可能性があります。GoogleフォームのようなシンプルすぎるUIでは、デザインのカスタマイズが難しいことが、オーナー様のお悩みにつながっています。

専門知識なし(ノーコード)で、色、フォント、レイアウト、背景画像などを自由にカスタマイズできるツールを選びましょう。ドラッグ&ドロップで簡単にデザインを変更できるツールであれば、プログラミング知識がなくても統一感のあるフォームを設置できます。デザインのカスタマイズができないフォームは、コンバージョン率の低下を招く要因の1つとなるため注意が必要です。

3. 問い合わせ対応の効率化機能が備わっているか

フォーム作成ツールがもたらす最大のメリットの一つは、業務効率化です。

  • 自動返信機能:フォーム送信後に自動で受付完了メールを送る機能は、顧客に安心感を与え、対応の迅速さをアピールできます。
  • リアルタイム通知:問い合わせが来た際にSlackやChatworkなどのチャットツールに即座に通知が届く機能は、迅速な対応を可能にします。
  • 管理機能formrunのように対応状況を「未対応」「対応中」などで管理できる(カンバン方式)機能は、対応漏れを防ぎ、チーム運用に役立ちます。また、フォームで集めたデータをCSVやGoogleスプレッドシートなどにエクスポートできる機能も、データ分析やマーケティング戦略立案に活用するために重要です。

3.まとめ

ご自身のWebサイトに問い合わせフォームを設置するのは、お客様との大切な接点を作るための第一歩です。

Googleフォームのような無料ツールは手軽ですが、デザインや機能面で物足りなさを感じたり、UIが使いにくいと感じたりすることもあるかもしれません。しかし、現代のフォーム作成ツールを使えば、プログラミングの知識は不要で、ドラッグ&ドロップ操作とコードのコピペだけで、高機能かつ安全なフォームをすぐに導入できます。

特にDefformは迷惑メール対策に特化しており、本当に重要なメッセージだけを受け取りたいオーナー様に最適です。また、formrunは、フォーム作成後の顧客管理まで見据え、対応業務を効率化したい場合に特に力を発揮するでしょう。

ほとんどのフォーム作成ツールには無料プランや無料お試し期間が用意されています。まずは気軽に試してみて、ご自身の業務の目的や使いやすさに合った最適なツールを選んでみてください。

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