【成果直結】メールフォームでのアンケートを成功させる3つの重要対策

アンケートフォームは、顧客情報という重要な個人情報を扱う場所であり、またユーザーが最もストレスを感じやすい場所の一つでもあります。フォームからの離脱を防ぎ、質の高い回答を確実に集めるために、特に気をつけたい3つの対策を見ていきましょう。


目次

1. ユーザーの「面倒くさい」を徹底的になくすEFO対策

EFO(Entry Form Optimization:入力フォーム最適化)とは、フォームをユーザーが使いやすいように改善し、途中の離脱を防ぐための総合的な施策です。集客にどれだけ力を入れても、フォームに「穴」が開いていては水が溜まらない(せっかく集めた見込み客を逃してしまう)のと同じです。

プログラミングの知識がなくても、以下のポイントを押さえた機能を持つツールを選ぶことで、EFOの効果を高められます。

項目は「本当に今必要か」で判断し、最小限に絞る

ユーザーはフォームを開いた瞬間に、項目の多さで入力するかどうかを判断します。後に取得できる情報や、アンケートの目的(例:資料請求)に対して最低限ではない情報(例:役職や詳細な電話番号など)は、思い切って削除することが、フォームの入力開始率と完了率を大幅に向上させる基本にして最も効果的な施策です。

入力ミスや手間をシステム側でフォローする

ユーザーが感じるストレスの多くは、入力の手間やミスの修正にあります。

改善したいストレスフォームに求める機能期待できる効果
どこで間違えたか分からないリアルタイムエラー表示 (インラインバリデーション)入力ミスをその場で修正できるため、送信ボタンを押した後の「やり直し」によるストレスを劇的に減少させます。
住所の入力が面倒住所の自動入力機能(郵便番号から反映)入力の手間と時間を大幅に削減し、入力ミスも減ります。
全角/半角の切り替えが煩わしい自動変換機能(全角数字→半角など)ユーザーが形式を気にすることなく、入力を継続できます。
いつ終わるか見通しが立たないステップバー(プログレスバー)や残り項目数の表示完了までの道のりが可視化され、心理的な安心感が生まれます。

スマートフォン対応は「必須」

現代ではWebサイトへのアクセスの多くはスマートフォン経由です。スマートフォンで入力欄が小さすぎたり、タップしづらかったりすることは、即時離脱の最大の原因です。フォームは必ず、画面幅に合わせて最適化されるレスポンシブデザインで作成しましょう。


2. お客様の信頼を守る「セキュリティと個人情報」対策

アンケートで氏名やメールアドレス、住所などの個人情報を取得する場合、個人情報保護法に則った適切な取り扱いが必須です。これは単なる法律上の義務ではなく、お客様からの信用を得る上で最も重要な要素です。

セキュリティ対策の明記

フォームページでは、通信が暗号化されていること(SSL/TLS)が必須です。さらに、「SSL/TLSによって暗号化されています」といった文言や、プライバシーポリシーへのリンクを設置し、お客様の不安を払拭することが大切です。

個人情報の利用目的を明確にする

個人情報を取得する際は、利用目的を明確に明示する必要があります。原則として、明示した目的以外に個人情報を無断で使用すると、法律違反につながります。

【個人情報保護の記載例】

記載していただいた個人情報は、アンケートの回答特典である商品の郵送以外には使用いたしません。また、ご本人の同意なく第三者に個人情報を提供することもございません。個人情報の取り扱いに関するお問い合わせは、以下窓口までご連絡ください。


3. 本業に集中するための「迷惑メール・営業メール」対策

ウェブサイトにお問い合わせフォームを設置すると、顧客からの重要な問い合わせに混ざって、大量の営業メールやスパムメールが届くという課題が多くの企業で発生しています。これらのメールを判別し、精査する作業に毎日時間を取られてしまうと、本業に集中できません。

この課題を解決するためには、AIによる自動判別機能が非常に有効です。

AIによる自動フィルタリングの導入

最新のAI技術を使用し、メールの内容や送信者情報などから、営業メールや迷惑メールを自動で分類・フィルタリングするサービスがあります。

このようなツールを導入すれば、本当に重要なお客様からのメッセージだけが届くようになり、問い合わせの見逃しを防ぎ、日々の業務効率を大幅に向上させることができます。また、万が一、重要なメールが誤判定された場合でも、管理画面から確認できる機能や、学習機能により精度を向上させる仕組みを持つツールもあります。


おすすめのメールフォームサービス2選

ご自身のHPにフォームを設置する際、専門的なコードを書く必要がなく、指定されたコードを貼る程度で高度な機能を導入できるフォーム作成ツールが最適です。

1. formrun(フォームラン)

formrunは、フォームの作成から顧客管理までをまとめて行えるオールインワンツールです。

formrunのおすすめポイント

  • 専門知識不要で高機能:プログラミングの知識は不要で、クリック操作だけでデザイン性の高いフォームを簡単に作成できます。
  • 充実のEFO機能:残項目数表示、リアルタイムエラー表示、ページ分割機能など、先に述べたEFOに役立つ機能が標準で搭載されており、フォームの通過率向上に役立ちます。
  • 強固なセキュリティ:ISO 27001 (ISMS) 認証取得やSSL/TLSによる暗号化通信、24時間365日のサーバー監視体制など、万全のセキュリティ対策が施されています。個人情報を安心して扱いたい場合に、特に推奨されます。
  • 豊富なテンプレート:顧客アンケート、イベント・セミナーなど、用途に合わせた120種類以上のテンプレートが用意されています。
  • 導入の手軽さ:無料プランがあり、スモールスタートしたい企業や個人事業主にも人気です。

2. Defform(デフォーム)

Defformは、迷惑メール・営業メールの自動判別に特化した、最新AI技術を活用したツールです。

Defformのおすすめポイント

  • AIによる自動仕分け:問い合わせフォーム経由で届く大量の営業メールやスパムメールをAIが自動でフィルタリングし、本当に重要な問い合わせだけを通知してくれます。
  • 導入の簡単さ:既存のWebサイトの問い合わせフォームに簡単に導入可能で、HTMLコードの追加やAPIの設定だけで、わずか5分程度で設定が完了します。
  • カスタマイズ性:業界特有の営業メールパターンに合わせて判別ルールを調整するなど、自社基準で対策をカスタマイズできます。

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質の高い回答を得るためのアンケート設計の工夫

フォームの使いやすさに加え、アンケートの内容自体も回答率に大きく影響します。回答者に最後まで協力してもらうための設計上の工夫をご紹介します。

質問は短く、回答負荷を下げる

アンケートの途中で離脱する人は意外と多く、設問数が多いほど離脱率は上がります。回答所要時間は10分以内」、理想的には1〜3分程度に抑え、質問は10〜15問までに絞り込むことが推奨されています。

具体的な行動や記憶を尋ねる

「この製品を使用する可能性はどのくらいありますか」といった未来の予測や、「平均的な週にどれくらいの頻度で使いますか」といった現在の推定を尋ねる質問は、回答の信頼性に欠けます。

そうではなく、「過去7日間にこの製品をおよそ何回使用しましたか」のように、回答者が思い出しやすい最近の具体的な記憶を尋ねることで、より信頼できるデータを集めることができます。

インセンティブ(謝礼)の活用と注意点

アンケートの回答者に割引クーポンやプレゼントなどのインセンティブ(謝礼)を提供することで、回答率の向上が期待できます。

ただし、プレゼントを設ける際は、景品表示法(景表法)による金額の上限規制に抵触しないよう、細心の注意が必要です。違反すると、企業の信用失墜や課徴金納付命令の対象となるリスクがあります。


まとめ

メールフォームで成果を出すことは、特別な技術を必要とする専門家だけの仕事ではありません。

フォームの改善は、蛇口から注がれた水を受け止めるバケツの「穴」を塞ぐ地道な作業ですが、その一つひとつがユーザーのストレスを軽減し、結果としてビジネスの収益性に直接的なインパクトをもたらします。

今回ご紹介したように、専門知識がなくても、EFO機能、強固なセキュリティ、そして迷惑メール対策をパッケージ化した高機能なフォーム作成ツールを活用することで、誰でも安全かつ効果的にWebサイトの成果を最大化することが可能です。

まずは、お使いのフォームを見直し、「入力項目を減らす」ことや、「必須項目を明確にする」といった、すぐにできる改善から始めてみてはいかがでしょうか。

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