FBIが緊急警告:ホリデー詐欺が急増、アカウント乗っ取りにも厳重警戒

FBI(米連邦捜査局)は、GmailやOutlookなど米国の全メールユーザーに対し、年末のホリデーシーズンに向けた詐欺被害の急増について厳重な警戒を呼びかけています。サイバー犯罪者が受信トレイに侵入し、被害者の銀行口座から金銭を不正に引き出す事例が多発しています。
💰被害総額は8億ドル近くに
FBIによると、2024年だけで、「不達詐欺」と「不払い詐欺」による米国民の被害額は7億8,500万ドル(約1,160億円)を超えています。クレジットカード詐欺による被害も約2億ドルに上ります。
⚠️特に注意すべき4つの主要な手口
FBIは、ホリデーシーズンに特に増加する以下の4つの詐欺手口を挙げ、注意を促しています。
| 詐欺の種類 | 被害者 | 手口の概要 |
| 1. 不達詐欺 (Non-delivery) | 買い手(消費者) | 代金を支払ったのに、商品が届かない詐欺。 |
| 2. 不払い詐欺 (Non-payment) | 売り手(販売者) | 商品を発送したのに、正当な代金が支払われない詐欺。 |
| 3. オークション詐欺 | 買い手 | 宣伝と異なる商品が送りつけられる詐欺。 |
| 4. ギフトカード詐欺 | 全般 | 支払いに追跡不能なギフトカードを要求される詐欺。 |
🔑急増する「アカウント乗っ取り(ATO)詐欺」
銀行や金融機関を装い、被害者のオンラインアカウントを乗っ取る「アカウント乗っ取り(ATO)詐欺」も急増しています。
2025年1月以降、ATO詐欺の被害報告は5,100件、被害総額は2億6,200万ドルに達しています。
- 手口: 詐欺師は銀行員などになりすまし、アカウントの問題を口実に偽のテキストやメールを送付。被害者を騙してログイン情報や多要素認証コードなどの機密情報を聞き出します。
- フィッシングサイト: 偽の金融サイトを検索エンジンの上位に表示させ、情報を入力させる巧妙な手口も確認されています。
🛑被害を防ぐための対策
FBIは、ユーザーに対して以下の対策を強く推奨しています。
- 不審なリンクや添付ファイルをクリックしない: マルウェア感染の原因になります。
- 企業からのパスワード更新要求は特に警戒: リンクからではなく、自分で企業の公式電話番号を調べて連絡し、事実を確認してください。
- 被害に気づいたら即座に行動する: 直ちに金融機関に連絡し、送金の取り消し(リコール)を要求するとともに、FBIのIC3(インターネット犯罪苦情センター)に不正を報告してください。
- パスワードの変更: 漏洩した可能性のあるすべてのアカウントのパスワードを直ちにリセットし、他のアカウントで同じパスワードを使用していないか確認してください。
参照:https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-15350247/FBI-warning-Gmail-users-email-scam.html
