インスタグラム、ハッシュタグを「5個」までに制限 タグの乱用(スパム)を防止

これまで、コメント欄やキャプションに30個近くのハッシュタグを並べて、あらゆる検索に引っかかろうとする「タグ・スタッフィング(詰め込み)」は、多くのクリエイターにとって常套手段でした。
しかし、モセリ氏は自身のチャンネルで「投稿ごとのハッシュタグ上限を5個にする」と発表しました。「もっと多く付けたくなる気持ちはわかるが、一般的なタグを大量に並べるよりも、具体的で質の高いタグを数個付ける方がパフォーマンスが良い」と説明しています。
そもそもタグをつけても「拡散」される理由ではない
今回の発表で最も注目すべき点は、モセリ氏がハッシュタグの役割について明確に定義したことです。
多くの「攻略アカウント」やコンサルタントが教えてきた内容とは異なり、「ハッシュタグはリーチ(投稿の表示回数)を増やすものではない」と断言しました。
- ハッシュタグの役割: あくまで「検索」や「発見」をしやすくするためのもの。
- アルゴリズムの挙動: タグを付けたからといって、フィード上で優遇されたり拡散されたりするわけではない。
つまり、アルゴリズムに評価されるための「魔法のレバー」としてハッシュタグを使うのは間違いであり、結局のところ「オーディエンスが共感するコンテンツを作ること」が唯一の正攻法だということです。
Meta社全体の「スパム排除」への動き
この変更は突然のものではありません。Meta社は数ヶ月前から、プラットフォーム全体で「エンゲージメントハック(不正に数字を稼ぐ行為)」やスパムとの戦いを強化しています。
実際、Instagramの姉妹アプリである「Threads」では、すでに投稿へのタグ付けは1つに制限されています。今回の5個制限は、スパムを排除しつつ、ニッチなコミュニティへのリーチを維持したいクリエイターのための「妥協点」とも言えます。
今後クリエイターはどうすべきか?
これからのInstagram運用では、以下の意識改革が必要です。
- タグ選定の厳選: なんとなく30個付けるのではなく、投稿内容に真に関連する「ベストな5個」を選ぶ。
- コンテンツファースト: タグによる流入に頼るのではなく、フォロワーが見たくなる中身の質に注力する。
- アルゴリズムハックからの脱却: システムの裏をかくような手法は、プラットフォーム側によっていずれ無効化されます。
モセリ氏のメッセージは明確です。「ハッシュタグの数で勝負しようとしている時点で、すでに負けている」ということなのです。
なおSNS上にメールフォームを載せる際のお勧めツール等は、下記を御覧ください。

参照:https://www.techbuzz.ai/articles/instagram-caps-hashtags-at-five-to-combat-spam
